【工業用パターンの重要性】
このコラムの筆者は元パタンナーです。パタンナー目線で本日はお話しさせていただきますね。
既に展示会サンプルのコメントをご覧になられている方は赤字のコメントがあることに気が付かれていると思います。 例)↓↓赤文字

展示会サンプルを確認する上で当社のパターン(外注)を見ることが多くありましたが、工業用パターンになっていないパターンが散見されました。

これが何を意味するのか、縫製に支障を及ぼし、製品上りの不具合となります。 信用問題につながりますが当社ではそのチェック機構がありません。 デザインと素材が原因なのか、パターンが原因なのか、縫製が原因なのかも突き止められず、曖昧のままやり過ごしているのが現状です。

工賃が安価な工場であればあるほど、正確な工業用パターンを必要とします。 外人と日本人とでは完成度の感覚には差異があり、工場設備も不十分であれば尚更です。不完全なまま工場に押し付けても無いものねだりでしかありません。 工業用パターンを工場に依頼されている方を散見しますが、知らないが上の恐ろしい勇気ですね。 日本人の繊細なモノづくりが崩壊すれば、それに勝る何か?がなければ、いずれ淘汰されてしまうのではないでしょうか。
デザイン・パターンの完成度が低ければ、さらに仕上がった商品レベルも低い。負のスパイラルでしかありません。

製品にもPDCAが必要です。 モノの良し悪しを見極められる人材になって欲しいです。
OEMであっても客先が何を望んでいるのかをいち早く理解することが先に進むには重要で、常に先回りをして準備をしなければ取引先と対峙することはできません。専門知識だけあっても事足りません。経験や培われた感性がものをいう場面です。 残念ながら今のAIは答えてくれません。 商社ではこの工程の重要性を理解して頂けていないのが残念でなりません。 アパレルでの3DCADは何十年も発展途上の理由はここにもあるのではないかとも思われますね。


今後、会社がどういう方向性に向かうのかは皆さんが変えてゆくでしょう。アパレル業界は川上~川下まで細分化された専門性が広い分野です。取引先から、「えっ!」そこ聞かれても分からない・・となりがちです。
客先に納得して頂く商品を提供するには、成果となる数値も重要ですが、服作りには何が必要なのかちょっと考えて頂けたら幸いです。
これからの皆さんの活躍が楽しみです。
