サンプルコレクション
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🍵🍪少し寄り道~ Vol. 24
接着芯について その1 展示会サンプルだけではなく、芯地を使う意図や、デザインや素材に対する目的や狙いが不明なものが散見されたため、洋服の立役者である芯地のお話しをしようと思います。 接着芯を使用する主だった目的 ・シルエットの保持(型崩れ防止) ・耐久性(滑脱防止や切込み補強など・・) ・作業の効率化(寸法の安定) ⇓ 右:芯貼り無し 左:芯貼り有り⇓ シルケットが保たれているのが一目でわかります。 日本の芯地メーカーとその主だった芯地 ・日東紡績株式会社・・レディス向けの接着芯で圧倒的なシェア。 ダンレーヌ🄬が有名。 ・旭化成アドバンス株式会社・・編地の基布を得意とする芯地では他社に引けを取らない。 アピコブランドは聞き覚えがある方もいるのでは? ・東海サーモ株式会社・・メンズの資材(毛芯、肩パット、裄綿など)には対応力が高いです。 毛芯に関しては現在日本では数少ないメーカーです。 ・日本バイリーン株式会社・・不織布芯地のメーカーで、他社に追随を許していない。 ※他にも資材メーカーは沢山あります。シャツをメインにした(フラシ芯の展開もあり)メーカーさんもあります。 接着芯には織地、編地、不織布、複合芯地があります。 織物芯地・・経糸緯糸の組織があるためせん断力があるものは、くせ取りなどに向きます。 組成や番手、密度などにより性質が異なります。 編物芯地・・トリコットやラッセルなど経編が多い。編物に分類されますが編物と織物の両方の良さを併せ持つ高機能素材でもあります。 不織布芯地・・軽量、寸法安定性が優れ、モアレができないことが特徴です。 複合芯地・・織物、編物、不織布をサーマルボンドや水流絡合などの方法で結合させるものや、不織布にチェーンステッチなどを付与したものなどがあり、組み合わせるものにより特性は異なり単体では得られない性能をもつものもあります。 接着芯の構成要素 ・基布 ・接着剤・・ホットメルトタイプ(熱すると溶けて冷えると固まるタイプ) ・基布に接着剤をコーティング 接着剤のコーティングの代表的な2種類 シングルドット:細かな粉末(ホットメルト)の接着剤を固めてドット状にして基布に転写したもの。接着剤が細かくアタリがでにくい。 ダブルスポット(ダブルドット): ゲル状の接着剤で土台を作り、上に粉末の接着剤を積み上げた2層構造のもの。嵩高さがあり強い接着力が得られる特徴があります。 ドットの配列 正規配列:ドットコーティングの初期の形式で、等間隔であるため筋状の接着されていない部分ができ、風合いにムラが生じることがあります。 ランダム配列: 現在の主流の形式です。 でたらめではなく単位面積当たりのドット数(ポイント数)が同じになるように配置されています。 ドットの数 コーティングされた接着芯地のタテヨコのドット数はほぼ等しく、1インチ辺あたりの数で表します。 ドットの数によって接着芯地の特性が変わってきます。 ※コーティング素材などの難接着用、洗い加工対応など芯地にも様々な工夫が凝らしてあるので選定の際には副資材メーカーに相談しましょう。
もっと詳しく知る🍵🍪少し寄り道~ Vol. 23
【起毛加工がある、似たような生地】 その2 前回、用語や機械についてふれましたが、それらを利用した生地のご紹介をしていきます。 フランネル: ネル。紡毛糸を使った柔らかい毛織物。 厚地になるとフラノと呼ばれる。 平織り・斜文織(綾織り)の二種類があり、縮絨処理⇒片面もしくは両面を起毛加工⇒クリアカット。身近なところでネルはネルシャツやパジャマに使われていたりします。 メルトン: 太く柔らかい紡毛糸を使った柔らかい毛織物。 平織り・斜文織(綾織り)の二種類があり、縮絨処理⇒表面の毛羽を短く刈取りブラシをかける(メルトン仕上げ)。 フランネルと似ていますが、メルトンのほうが厚めです。 サキソニー: 紡毛糸を使った柔らかい毛織物。 平織り・斜文織(綾織り)の二種類があり、縮絨処理⇒起毛加工⇒クリアカット。 ※フランネルの半分程度をカットするためフランネルと比べると織り目が見える。 ビーバー: 動物のビーバーのように長めの毛羽の紡毛糸を使った柔らかい毛織物。 斜文織(綾織り)・朱子織の二種類があり、縮絨処理⇒起毛加工⇒長い毛羽を出して均一に刈り揃える⇒プレスで縦方向に寝かせます(ビーバー仕上げ) モッサ: しっかりとした地の紡毛織物の片面のみを縮絨・起毛し、毛羽を短く刈り揃えて仕上げます。毛を立てて苔(moss)のような表面になるため、モッサ仕上げ(モス仕上げ)と言われます。 ※モッサ:日本の造語です。 毛羽が直立し密集するため織り目が見えなくなります。 補足) 獣毛混織物の特性を引き出す高度な起毛加工もあります。 シャルム加工🄬: 株式会社ソトーが開発した高級起毛加工技術。 カシミヤ、アンゴラ、アルパカなどの獣毛混織物に施される高級起毛加工 Super(スーパー)表示: 羊毛の繊維の細さを表す品質指標です。 ウール繊維の直径をμm(マイクロメーター)単位で測定し、その細さに応じて「Super100’s」 「Super120’s」といった数値で表現します。
もっと詳しく知る🍵🍪少し寄り道~ Vol. 22
【起毛加工がある、似たような生地】 その1 その前に用語の説明から 縮絨加工: 毛織物やニットの繊維を絡み合わせることで組織を緻密にし、肉厚で強度の高い生地を作る加工。 ※毛織物では熱や圧力をかけることで互いに絡み合う性質を利用し、生地を熱湯に付けたり(煮絨)、高熱の蒸気をあて(蒸縮)たりして加工します。 ※ニットの縮絨: 一般的には水洗い加工。 軽縮 縮絨 強縮 と段階的に別れ、基本お湯で加工を施します。素材、組織、ゲージなどによって適した加工方法を選択します。 起毛加工: 生地の表面を毛羽立たせる加工法。 針布起毛、サンディング起毛がある。 起毛には、針布起毛、サンディング起毛、シャーリング加工(剪定)、ブラッシング(刷毛起毛)など色々あります。 素材や表現したい毛羽によって加工法が違い、繊維の種類や生地の処理など様々な要因から自動化が難しいことが多いようです。 針布でも銅やステンレス、針の密度、起毛機にも様々は型や回転速度等‥熟練技が必要そうです。
もっと詳しく知る🍵🍪少し寄り道~ Vol. 21
【いろいろなレース】 エンブロイダリーレース: 生地にエンブロイダリーレース機によって刺繍加工を施したもので刺繍レースとも呼ばれます。 チュールレース、綿レース: 生地がそのまま残ったもの。使用する刺繍糸は綿のシルケット糸やレーヨンなど光沢のある糸が使われることがあります。 糸の組成は商品の上りに影響するため記載してください。 ケミカルレース: 生地が完全に溶けて刺繍糸だけが残ったもの。 リバーレース: 糸を撚って作るレース。 機械レースの中で使用できる糸の本数が2万本と多く複雑な組織を表現でき、機械レースのなかでも高価なレース。 ※現在リバーレース機は製造されておらず、リバーレース機はフランスをはじめヨーロッパの数社と日本の栄レースが継承をしていて、取り扱える企業は限られています。 ラッセルレース: 糸を撚って作るレース。 リバーレースに似せて作られたのが始まりで、経編機の一種のラッセル編み機で作られ透かし穴やリピートする柄が得意。 短時間で大量に作れるオーソドックスなレース。 リバーレースによく似た(代替品)としてジャカトロニックやテキストロニック(落下版)があります。 ジャカトロニック: ローゲージ(透け部分が多い)とハイゲージ(柄部分が肉厚になったもの)があります。 テキストロニック(落下版レース): 地組織はくさり編みで側糸を地組織に編み込まず両端のみで止めることによって柄糸を浮かせたもの。 補足) リバーレースに近い成功で繊細な柄のラッセルレースはラッセルリバーとも呼ばれます。 トーションレース: 糸を組んで作るレース。 ボビンレースを機械化したもの。かなり多くの種類の糸を編み立てることができ、太い麻糸や綿糸で編まれているものが多く、粗い編み目でレース幅が狭いのが特徴です。 ボビンから次々と巻かれた糸を交差させながらジャカード装置によって円型機械で細幅状に編まれます。
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